Our Winery
農村文化の核としてのワイナリー
私たちがワイン造りをはじめたきっかけは、ジャムの製造と販売が軌道に乗り始めた頃に創業者夫婦が出かけた(フランスのノルマンディー、ボルドー、ブルゴーニュ地方)への旅行でした。フランスの田舎の豊かさ、ゆったりとした時間の中で流れる成熟した大人の文化に触れて感じたのは、とんでもない田舎で世界的なワインやシードル、カルヴァドスなどが造られ、人びとは自分たちがそこに暮らすことに大きな誇りを持っていること。そのことにカルチャーショックとおおきな感動を受けました。その後、農業立村の将来像について検討されていた長野県北端の三水村(現 飯綱町)の村長との出会いがあり 斑尾高原農場(現 サンクゼール)が形作られました。村長の村に対する熱い思いをお聞きし、私たちがフランスで経験した感動をお伝えすると、村を挙げて私たちの夢の実現に対して全面的に協力していただくことになりました。そして、私たちの夢の第一歩として小高い丘の上に念願のジャム工場とレストランを建てました。“サンクゼール・ワイナリー”は同じ敷地に1988年にワイン試験製造免許取得し、翌年には農業法人を立ち上げてから30回以上、秋のぶどう収穫とワイン造りを育んで今に至ります。
サンクゼールの自社ぶどう農園について
サンクゼールの自社ぶどう園は、三つの地区に分かれており全面積を合わせると約10haになります。 最も広い約7haの大入ヴィンヤードは標高約650mの丘陵地帯で志賀高原の山々のパノラマが広がってます。
他にはワイナリーレストラン・サンクゼール前の陽あたりがよく水はけの良い急斜面のチャペルヴィンヤードと戸谷峰(とやみね)ヴィンヤード、ワイナリーヴィンヤードからそれぞれ特徴のあるぶどうが収穫されます。
総面積:10ヘクタール(内植栽面積6ha)
植栽本数:12,000本(可能本数15,000本)
畑にはいろいろな生き物が姿を現します。キジややまどり、キツネの子どもも姿を現します。
ぶどうの花が咲く頃には、ぶどうの樹の上に小鳥が巣を作り、卵を産みます。ぶどうの垣根に巣を作るアシナガバチやぶどうの葉が好物のコガネムシには手を焼いています。